Auto Sportの日本の名レースシリーズが久々に刊行されていることに気づきました。
今回は1977年日本グランプリ。
このレースについては一通りの資料を持っているのではありますが、写真がとてもきれいだったので購入しました。フィルムだってある程度は劣化しているだろうに、今どきの印刷技術ってすごいなぁ。
読んでいて面白かったのは、新しいこの本では、大きなカウンターステアを当ててドリフト走行している写真がビルヌーブのものだったこと。 1977年当時に刊行された本では、ビルヌーブではなくハントのドリフト写真が大きく印刷されていたのですけどね。「ドリフトと言ったらビルヌーブでしょ」という現在の評価が反映されているということなんですかね(笑)。
この本には過去の刊行物から記事が複写されているのですが、見おぼえのない写真も含まれていました。単に複写ということではないようで、なかなか楽しめました。
せっかく元の刊行物を持っているのだからと、写真だけでなく文章も見比べてみました。こちらもただ複写されているのでなく、誤字などの訂正と、「タイレル」→「ティレル」、「ピーターソン」→「ペテルソン」などといった名称の修正も行われていました。仕事細かい...。
文体そのものは当時のままなのだから、当時の生の空気感を味わわせたければ、表記はそのままにしたら良かったのになぁ、というのが感想(細かいことですが)。こんな本を買う人ならば、多少の表記が現在と違っていても違和感なく読めるのではないかなぁと思うけど...。
でもまぁ、過去を掘り返すことを旨とするこういう本は貴重ですね。今後にも期待したいところです。
おまけ:
この1977年に発行された日本グランプリの本、背表紙ではハントがいすずジェミニの広告をしていますw。
田中
「日本の名レース100選」、僕も気に入った号は、購入して
います。
068号、面白そうですね!
ティレル6輪とハヤシのF1も載っていそうですね。
買ってみます!
ケメ子
田中さん>
私は楽しく読みました(今はまだ全体をパラパラと読んで、上記の見比べをした程度ですが)。
特にマシンについて新たに特集するような記事は無かったかなと思いますが(見落としの可能性はあります)、星野や高原の車両の、見たことのない写真などがあって新鮮でした。
ビルヌーブのドリフト写真もですねw。
ではでは。