昨年はKTM 200 Dukeでもてぎロードレース選手権のネオスタンダードクラスに1戦だけ参加した訳ですが、今季のレギュレーションが発表されていました。
今年の規則書はこちら。
ちなみに昨年版はこちら(Web Archive)。
昨年のもてローの最終戦のライダーズミーティングでは、もてぎの方の説明ではバイアスタイヤが続くのかは微妙な言い回しに感じたので、ネオスタンダードクラスのタイヤ関連のレギュレーションがどうなるかに注目していました。はてさてどうなったことやら。
大きく変わったのは「タイヤウォーマーの禁止」の文言が削除されたことですかね。 タイヤウォーマーが使用できるのは正常化したと言えると思います。昨年のレギュレーションでは「禁止」と明記されているにも関わらず、現場の運用によってなし崩し的に使用が認められているという、ナンダソレな雰囲気でしたので、これは諸手を挙げて喜んでよい変更点だと思います。
バイアスタイヤ限定レギュレーションが継続になったのも、個人的にはよろしいのではないかと。 ただ、銘柄が相変わらずブリヂストンのBT-39SSかダンロップのTT900GPに限定されているのはちょっと疑問です。IRCからも優れたタイヤがリリースされているのだから、それも解禁して良いのではないでしょうかね...。
筑波TTのバイアスタイヤのクラス(FT2)を見るとIRCのシェアはそれなりにありますし、使いたい人は多いのではないでしょうか。 ハイグリップバイアスタイヤは、事実上ブリヂストンとダンロップとIRCの3メーカーしか選択肢が無いのですから、なぜIRCだけが抜け落ちてるの?というのが率直な疑問です。このクラスは雨でもレインタイヤが使えない規則なのだから、IRCにレーシングレインが無いという理由でもなさそうですし...。
matt
デファクトスタンダードに近いIRCのアレが禁止ってのはちょっとどーなんだろうね。
お布施の多寡なのかねぇ…。
ケメ子
大声で何かを言うつもりもありませんが、勘ぐりたくなる状況はありますね…(汗
匿名
嫌な話を聞いてしまった。
エンデューロの独自団体「JNCC」が2014から公認タイヤ制を施行したのよね。デリバリーが限られてる神タイヤの軋轢があったりなんかして、まあそれは仕方ないと思うのだけど。
そこそこの公認料を徴収しているらしいのよ。
小規模インポーターが価格に一律500円だかなんだか上乗せせざるを得ないってのはさー。
独自団体じゃなかったのかよ、MFJやJAFの後を追わないで欲しいと願うばかり。
matt
JNCCの件、名前を入れてなかったけど僕でした。すんまへん。
ケメ子
その辺りの事情に暗くてすみません。
「デリバリーが限られてる神タイヤ」というのが、いわゆるスペシャルコンパウンドのようなものだとすると、是非はともかくとして規制しようがないような気はします。
一般市販向けタイヤの皮を被られてしまうと、周囲のエントラントにはどうしようもないですから。その手の問題を解決するにはメーカー自身のモラルに頼るしかないという気がします。
ブロック形状から異なるものについては、確かに公認タイヤシステムが有効でしょうね。
公認タイヤは、公認料を取るよりも、メーカーごとの公認モデルの種類数を限定し、それぞれが一般に購入可能であることが確認できる、というのが重要でしょうね。
matt
JNCCの場合はスペコン等ではなくて、海外のタイヤを小さな規模の販売店が輸入しているような場合、どうしてもデリバリーが追いつかないという事情であったり、国内メーカーであっても生産のタイミングと販売数の読みが悪くレースに間に合わなくて結果としてレアアイテムになってしまった、というような事情があるようです。
今回の「神タイヤ」はこういった事情のモノでした。
が、公認条件としてのデリバリーをつけるならまだしも、公認料という形でこうした販売店やメーカーを苦しめるのは如何なものかと…。
まるでJAFやMFJではありませんか。
これに異を唱えるトップライダーが居ないんだよなぁ。困ったもんだ。
ケメ子
なるほどそういうことね…。
恣意的な理由か否かは問わず、需要を圧倒的に満たせないタイヤを認めることができない、というのは合理的だと思うよ。
小規模メーカーを痛めつけては意味が無いだろうけど、需要があるならデリバリーしないと(≒できる体制を整えないと)、アマチュア向け競技用タイヤとしての立ち位置は成立しないのでは、とは思いますなぁ。
(ちょっとWEBで調べたところ、海外タイヤというのはアジア系のVRなるメーカーのタイヤのことかな)
思いつきだけど、単に公認できないタイヤを排除するのではなく、例えば一定数以上のエントラントが使っていないならば賞典外にするとか、やりようはあるかも知れないねぇ。
本当にいいタイヤだったらユーザー数は増えるだろうし、その需要に対応できれば公認、対応できない(しない)ならリザルト除外、というのはどうだろう(ブレーンストーミング開始)。
matt
需要を満たせないタイヤを公認できないってのは当然のことなんだけど、そこで小規模インポーターが「価格に反映せざるを得ないだけの公認料」(お値段不明)なるものを徴収することにユーザーメリットなんてものはハナから無いわけですよ。
事務手数料的なもので数千円ってのはもしかしたらアリかもしれない。でもそれ以上は搾取の構造でしかないし、公認団体の傲慢さでしかないんじゃないかな。
なので公認制度そのものには賛成なんだけど、制度維持?を目的としているのかもよくわからん公認料には反対なのよね。
タイヤの供給状況にあわせた章典可否扱いとか、ユーザーの一定数を仕切りラインにするのは面白いね。
ただ、シリーズポイントを狙っているライダーは博打ができないだろうからユーザー数の増加で公認タイヤへと下克上を果たすのは難しいかもしれない。
となるとエントリー締め切り前には公認タイヤが告知されている必要があるってことか。
ケメ子
なるほどねぇ。
賞典可否の導入すると同時に、国際とかの参加に何かしらのハンディを与えるような「エンジョイ」クラスを作ってそちらはタイヤ公認規定を外すとか。
それを含めてのエントリー台数を見る手もありますね。
やっぱり、頂点を争うクラスは、供給実績(体制)を踏まえたタイヤ公認規定が必要だと思いますよ。